システム不具合のせいもあって、マイナンバーカードの発行が遅れているようです。我が家に通知カードが届いたのは12月を過ぎてからで、23日頃にマイナンバーカードの交付申請をスマホから行いました。さて、カードが手元に届くのはいつになるのでしょうか。
政府が公表しているのは、「交付申請書の受領時期と市区町村に発送のために郵便局に差し出す時期」という、何だかよくわからないい情報で、せっかくのマイナンバーなのに、ワンストップとは対極にある「行政の縦割り」を感じさせるものです。
例えば、楽天やアマゾンで買い物した場合、商品が手元に届くまでの状況を、メール等で知らせてくれます。
注文を受付けました、発送はいつ頃になります、本日出荷しました、宅配便で何日に届きます、配達状況はこちらで確認できます等々。
これに対して、マイナンバーカードは、とりあえず申請を受付けた旨のメールは届きますが、手元に届くまでの状況がさっぱりわかりません。
エストニアのe-residencyを申請した時は、IDカードが手元に届くまでに、下記の通り処理状況をきちんと知らせてくれました。
2015年8月13日 申請の完了(支払完了後に自動返信)
2015年8月14日 申請の受付(処理機関は警察・国境警備隊)
2015年8月27日 申請の許可(IDカードの発行)
2015年9月16日 カード受取日の確認(エストニア大使館から)
2015年9月16日 カード受取希望日を返信、希望日OKの返事
2015年9月24日 エストニア大使館でカードの受取
2015年9月25日 電子証明書の利用可能の通知(警察・国境警備隊から)
何千億円もの税金を使うからには、もう少し親切な処理フローを考えられなかったのかなと思います。
マイナンバー活用(1) 税務申告を電子提出で一本化、カードで強力な身元確認
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/030800052/030800003/
現状は、「マイナンバーカードで○○ができるようになるかもしれない」というレベルです。実際に便利なサービスが生まれるかは、もう少し時間がかかります。マイナンバーを秘密情報のごとく取り扱う限り、マイナンバーや個人番号カードの積極的な利活用は困難で、初期費用と運用コストに見合うメリットの実現は難しいでしょう。
関連>>スマホで身元確認機能、カード利用民間アプリ、マイナポータルの民間活用
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/030800052/030800004/